幼児と子供のテレビ infant TV, a bad influence. 2003 5 1
夕刊紙を見ていたら、幼児にテレビを見せることの影響について書いてあった。
しかし、まさかと思う。幼児にテレビを見せると、有害などころか、危険でもある。
幼児に危険なことを母親がするわけないと思う。
幼児から子供という時期は、色彩豊かな物、動く動物、美しい自然などの視覚的な刺激や、
いろいろな物音、自然の音、動物の鳴き声などの聴覚的な刺激、
いろいろな物をさわっての触覚的な刺激などを受けて、育っていく大切な時期なのです。
こういう大切な時期なのに、テレビを幼児に見せれば、よくないことは自明の理です。
まさかとは思うが、子供と間が持たないからと言って、テレビを見せているわけでもあるまい。
そんな泣き言を言う親は、親として失格である。
そもそも、あなた方は、そういうリスクを自ら選んだのである。
あなた方の親としての実力に不安を抱いた両親の反対を押し切って、核家族を選んだはずである。
核家族を選んだということは、
何があっても、誰にも頼らず、自力で解決すると宣言したことなのです。
親としての実力がないなら、しばらく、あなた方の両親に助けてもらうべきある。
つまらない見栄のために、あなた方の幼児は、甚大な被害を受けている。
テレビの前にやることがある。それは絵本の読み聞かせである。
読み聞かせができないならば、ラジオを聞かせた方がいい。
この方が、いい聴覚的な刺激になる。先に耳を発達させた方がよい。
私は子供の頃、ラジオで文学を聞き、頭のなかで、英雄を想像したり、偉人の生き方を想像しました。
それを友達に話すと、友達は友達で、まったく違う英雄を想像していて、驚いたものです。
小学生にはラジオがよい。耳で聞いて、画像を頭で想像させる。想像力が豊かになる。
もし、どうしてもテレビを見せたいなら、画質のよいテレビを使うことです。
画質の悪いテレビで、テレビを見せたらどうなるか。
これは、頭が悪くなった上で、なおかつ、目も悪くなる。
逆に大人は、気分転換やアイディアの発見のために、テレビを見た方がよい。
良質の番組を見ることで、人生の悩みが解ける場合もある。
それゆえ、テレビの制作者は、人生経験の豊かな人が制作する必要がある。
人生経験の豊かな人が番組を作れば、多くの人にとっての救いとなる。
また、さまざまな情報のなかで、いいアイディアを発見する機会がある。
そういう訳で、テレビを制作する場合は、知性の高い人が番組を作る必要がある。
知性が高い人がテレビ番組を制作すれば、国民に対する良質な教育にもなる。
だから、テレビを見る時のチェックポイントは、
制作者がどのくらい人生経験が豊かか、あるいは、
制作者がどのくらいの知性があるのかということをチェックすればよい。